資産230億円の株トレーダーである天才投資家のcis氏。
Twitterのフォロワー数も20万人を超える超有名な個人投資家なので、トレードをしている人なら知っているはず。
今回はcis氏がどのようにして株で儲けたのか、その投資手法を2chの書き込み、メディアでの発言、Twitter等からまとめていきます。
天才投資家cis氏とは何者?
cis氏とは、資産200億円以上を保有する天才投資家です。
主にデイトレード、スイングトレードで儲けているようです。
投資で大きく儲けるようになる前は、元々はパチプロ、元ゲーマーだったとのこと。
パチンコは、理論通りに行えば勝つことができるギャンブルだそうで、その部分がcis氏が株で儲けている所以に少なからず関係していると考えられています。
またゲームにしてもしかりで、攻略法を編み出してクリアしていくわけなので、投資に関しても攻略法を編み出すという点で、考え方が通じています。
実際、cis氏のツイッターを見ていると、トレードをゲーム感覚で楽しんでいることが伺えます。
仮想通貨は今はあまり儲かる気がしないから大きなポジション建てなくなってしまったけど
ゲーム感覚で暇つぶしに売買してたら桁が変わった
これは良いゲーム pic.twitter.com/AxZmAFY97s— cis@株 先物 FX 仮想通貨 ドラクエ (@cissan_9984) 2018年3月18日
こういう風にゲームとして捉えられれば、意欲的に取り組めますし、また機会的に利確、損切りができますので、学びたい姿勢ですよね。
そのためには、必ず余裕資金で 始めて、一喜一憂しない精神状態を作る必要がありますね。
ちなみに、「cis(シス)」というハンドルネームは、元々ビデオゲームで使っていた名前だそうで、本名や顔出し等は不明です。
cis氏の資産推移
年度 | 資産推移 |
2000年 | 104万 |
2001年 | 800万 |
2002年 | 300万 |
2003年 | 6000万 |
2004年 | 3億 |
2005年 | 30億 |
2006年 | 42億 |
2007年 | 50億 |
2010年 | 100億円 |
2013年 | 120億円 |
2014年 | 160億円 |
2015年 | 200億円 |
cis氏は、大学3年生だった2000年の時に104万円を元手に株式投資をはじめました。
その後、2003年に1000万円の大台を超えると、そこから一気に資産を伸ばしています。
2005年にはジェイコム株大量誤発注事件で、5億円もの利益を得ています。
この事件まで出てくると、話に外せないのが、天才投資家『BNF』氏の存在ですが、cis氏とBNF氏は師弟関係にあたるそうです。
2004年頃に2ch掲示板で交流している書き込みが見られ、cisさんが
「BNFは俺の先生くさい人ですね」
と記載しています。
また2015年にはtwitter上で「1日の過去最高益」として13.4億円とキャプ画像付きで公開しています。
@fxoyatu
ほい
+13.4億円 pic.twitter.com/XFktDbY5jg— cis@株 先物 FX 仮想通貨 ドラクエ (@cissan_9984) 2015年8月24日
cis氏の投資手法を名言から分析してみる
cis氏のトレード手法を、2ch(現在では5ch)、メディア・雑誌等で残したコメント・名言から分析していってみたいと思います。
相場の流れについていくトレードをする
486 名前:cis ◆YLErRQrAOE [] 投稿日:2007/04/12(木) 00:52:28.71 ID:709J3fin0
>>481
やりはじめだったからね 仕事やりながらだったし
というか、あの頃は根本的に勝ち方をわかっていなかった487 名前:名無しさん@お金いっぱい。[sage] 投稿日:2007/04/12(木) 00:53:15.64 ID:w/nuoJD10
>>486
勝ち方についてくわしくお願いします。495 名前:cis ◆YLErRQrAOE [] 投稿日:2007/04/12(木) 00:54:26.94 ID:709J3fin0
>>487
相場の流れについていく売買にしただけ
要するに買われているものを買う501 名前:cis ◆YLErRQrAOE [] 投稿日:2007/04/12(木) 00:56:09.14 ID:709J3fin0
>>497
仕事やってた頃は、指値しておいて
下がってきたら買えて、適当に上に売りを置いてた。
ほぼ負けてた684 :cis ◆YLErRQrAOE :04/01/12 12:19
>>666
出来高と値動きと成り行き買いの回数&枚数と近似チャートとVWAP
左のものほど重視しています。
俺の売買法をすげー勝ってる専業の人(150→23000万円)に言ってみたら
それは~~で~~だからいいんじゃないの?
これからもいけると思うよ。
って答えでした。
別段その人にとってはいつもやってる普通の手法のひとつみたいだったよ・・・
ちょっと負けた気分
cis氏は基本的に「買われているものを買う」といういわゆる順張りトレードを行なっています。
その際、以下の順番で指標を見ているそうです。
380 名前:名無しさん@お金いっぱい。[sage] 投稿日:2009/02/21(土) 01:35:27 ID:5o615jz10
しっさん「需給読んで~」ってよく言いますが、その判断根拠のウェイトって
1日足、2日中足、3出来高、4板、5歩み値のどれが大きいですか?
それともこの要素からだと読めないですか?432 名前:cis ◆YLErRQrAOE [] 投稿日:2009/02/21(土) 01:42:12 ID:O3nAhgLm0
>>380
俺が見てることとは違うけど
現れてる順は日足>ひなか足>歩みね>出来高&板
というか全部
また需給を読む際は、「日足 > 日中足 > 歩み値 > 出来高&板」の順に見ているとのこと。
日中足・・・4時間足、1時間足、15分足、1分足など
歩み値・・・注文がどのように約定されたか、時間毎の取引履歴
出来高
出来高・・・売り買いの成立株数を表したもの
「重要度は5段階で4.5」(2004年7月31日)
「今日はバリュー株の中でチャートの形が良くて
しかも出来高が通常の倍以上になっているのを買った。」(2004年6月1日)「前場の出来高に対して後場寄りの出来高が少なめだったから、買い意欲は終わり」(2005年1月15日)
値動き
「俺の場合は5分後?1時間後?明日の寄り付き?下がるか上がるか?
これらを主に見てるんです。」
成り行き買いの回数と枚数
単発ではなく、断続的にしつこく買われると買い意欲が強いと見る。
また購入枚数がいつもより多い場合は、需給が多いと読む。
これらはリアルタイムの監視、歩み値でも分かる。
近似チャート
同業種のチャートと比較することで「買い」かを見極める。
VWAP
【VWAPの用語説明】
売買高加重平均価格のことで、当日の取引所で成立した価格を価格ごとの売買高(出来高)で加重平均したもの
機関が買えば、現在地がVWAPの上になり、上昇傾向になると踏んでいます。
ただほとんどこの指標は見ていないとのこと。
cis氏が教える短期トレードで勝つ3ステップ
▼cisが教えるサラリーマンが短期トレードで勝つための3ステップ!
STEP1 活況銘柄を売買する!
投資家の視線が集中して株価が活発に動いている銘柄こそ、デイトレやスウィングのターゲット。ランキング情報などで折々の活況銘柄をキャッチし、それらに売買を仕掛けるのが基本中の基本。
損切りをしっかりやる!
着実に損切りを実践できるようになることも非常に重要。自分の許容リスクを冷静に把握し、それを超えたら必ず損切りするクセを身につける。
STEP2 トレンドに沿った売買をする(短期は順バリが基本!)
安くなった時に仕込むのが有効な長期投資とは違い、短期売買は上がっている銘柄を買って下がっているものを売る順バリの投資スタンスが基本。
25日移動平均線が上向きの時だけ買おう!
下げを食らわず、上げている局面でのみエントリーすることが増やすための鉄則。25日移動平均線が上向きになっている局面でのみ勝負。
STEP3 逆バリやテクニックを使ったり見つけてみよう!
短期売買の基本的なスキルが身についてくれば、様々な高等テクニックをマスターしたり、逆バリにチャレンジしたりしてみよう。
この部分で注目したいのは、
25日移動平均線が上向きの時だけ買おう!
という部分ですかね。
特に初心者のうちは、上昇トレンドの時の方がトレードはしやすいと思います。
短期売買における指標の見方
短期売買において、cis氏曰く勝ち組トレーダーは
- 5DMA(5日間移動平均線)
- 25DMA(25日間移動平均線)
- 日足
- 出来高
殆どの人がこれら4つのテクニカル指標しかみないそうです。
ファンダメンタルズの方はもっと見てないとか。
これについては天才投資家のBNF氏も、以下のように発言しています。
株価収益率 (PER) や株価純資産倍率 (PBR) についてはまったく見ないです。
長期保有だったら意味があるかも知れないが、短期の売買では下がるときは下がるし、上がるときは上がる。
業績のいい企業の株でも下がったら負け。
気にしてもしょうがない。
株価に織り込まれている。
短期売買の場合は、あまり難しく考えすぎずに、単純なチャート分析で買いパターンに入っているかどうかを見ると良さそうです。
基本的に買うのは25日線が上向きの時
25日線が下向きのときは積極的に買わない。買いのリバウンド狙いで買うことはあっても、買いをメインに考えない、ということと、逆に25日線が上向きであれば買いをメインに考える。
基本的に25日線と5日線しか見てなくて、25日線が下向きで5日線を下回ったら、その銘柄は買いのスイングは絶対やらない。
やるとしたら売りのスイング。
逆に25日線が平坦より上向きで5日線を上回っているときは、やるしたら買いのスイングで売りのスイングはやらない。
持ち越しであれば買いしかやらないと。
それで日足で一番重視していることは、25日線と5日線を下回って、陰線をはじめて引いた日は絶対持ち越さない。
上記発言では、個人的に注目したいのは最後の部分ですね。
日足が25日線と5日線を下回って、陰線で引けそうなら,損を抱えていても損切り。
トレードで勝つためには、まず徹底した損切りルールを決めるのが大事ですが、上記は参考にしたいところです。
短期トレードにおける銘柄選び
短期トレードにおいて、
- 「値動き」
- 「投入金額に対して充分な流動性」
これらの2つの条件を満たした銘柄を買うようにと言っています。
また長期保有するわけではないので、
「上がっている強気のものを買い、下がっている弱気のものを売る」
という順張りが鉄則だそうです。
60銘柄を監視し、いつもと違う銘柄の売買をする
板というか値動き。
60銘柄監視していて、その銘柄の中からいつもと比べて板がやたら厚いとか、やたら下がっているとか、やたら上がっているとか、いつもと違う銘柄を手がける。
いつもと違うということは、売り需要か買い需要か、もしくは材料が来ていることが多い。
60銘柄ほどを監視して、その中で変わった状況にある銘柄を見つけたら、「売り需給」か「買い需給」か材料を探して判断しているようです。
資金の流れに注目する
「新興市場で資金が流入して買いが過敏に入るダヴィンチを60株の買い注文入れて大人買いと見せかけて小幅利食いでせこく稼いだあと、銀行が上値重いように見えたので、円高を織り込んであげてるハイテクに資金を移す」(2003年10月10日)
「資金流入の初動を掴め」(2003年10月16日)
「ヤフーに短期資金集中して過熱すると思ったから打診買いしたんだけど 下げてきたから高速損切り」(2003年10月23日)
「相場全体は金の流れ、個別株は売りと買いの需給を見ている」(2005年1月6日)
2003年後半から驚異的に資産を伸ばした理由については、
と答えています。
相場に資金が流入してきているかどうかは、
「多数の銘柄を監視していると、全体が上がっている、下がっているがわかる」
そうで、具体的には、楽天証券のマーケットスピードを使って、
といった具合だそうです。
その他、
「見てるのはほとんど現在値だけだよ」(2006年2月9日)
「板すらあまり見てない」(2005年2月5日)
「板は一枚しか見てない」(同)
「そうそう びっととあすくの板だけ」(同)
と監視は短時間で確認していることを明かしています。
「損切り」が一番重要
損切りは、まず下がりそうだと思ったら、「買値」関係なく売るだけ。
また高速損切りとして、
「〜〜の理由で上がると踏んだが上がらなかったら速攻切る」
という損切りもしているそうです。
cis氏は損切りは一番重要なこととして挙げています。
「一番重要なのは損切りできることと、強い銘柄を売らないでホールドできること」(2007年9月22日)
損きりタイミングの見極め方としては、「出来高」と「値動き」を見て、買い需要があるならホールド、なければ損切りといった具合で判断します。
上がったか下がったかではなく、買い需要があるかどうかを見ています。
cis氏のトレード環境や使用する証券口座
以下、cis氏のトレード環境に関する発言です。
ひとつトレード部屋っていう10畳ぐらいのを作っている。そこにあるのはパソコンが3台と、モニターが7枚。
しかし、今はひとつのパソコンはつけていない。画面は5枚とパソコン2台でやっている。1台のパソコンは、モニターが1枚。それには日経先物と新興市場のマザーズ指数のチャートをずっと表示させて、先物とマザーズ指数と為替を表示させてあるだけ。
あとのもう1台のPCは4画面あって、楽天証券の「マーケットスピード」とかを起動させてあって、その1台がいわゆるメイン、メインというか、その1台でやっているようなもの。
パソコンごとにキーボードとマウスを1つずつ接続している。
キーボードやマウスは無線じゃなくて有線。ワイヤレスだと、ノイズなんかでごく稀に反応しないことがある。引用元:SBIマネーワールドcis座談会
まとめると・・・
- PC:2台
- ディスプレイ:5枚
- キーボード、マウスは有線
という環境のようですね。
トレーダーなら複数枚のディスプレイを使用するのは、まず必須ですね。
その他、cis流だとマウス、キーボードといった入力ツールは有線を利用しているようです。
何かあった時に、操作ができなければ確かに困りますからね。
有線のマウス、キーボードも少なくとも1つは持っていた方が良さそうですね。
メインはSBI証券、楽天証券のマーケットスピードも愛用
そして気になる証券口座ですが、メインとして使っているのは「SBI証券」だそうです。
また情報収拾用としては、楽天証券のマーケットスピードの5分足を利用しているとのこと。
マーケットスピードはBNF氏など、その他、億越えトレーダーも多数愛用していますので、それだけ使いやすいということの表れですね。
このような環境で60銘柄ほどを監視されているそうですよ。
公式サイト≫楽天証券
cis氏にも負け続けていた時があった
今ではありえないレベルで儲けているcis氏ですが、負け続けて、株をやめようと思っていた時期もあったそうです。
「指値しておいて下がってきたら買えて、適当に上に売りを置いてた。ほぼ負けてた」
2003年の2月頃には、資産が大底になり、やめようかと思ったことがあったそう。
ただ、どんな地合でも安定して長い期間、儲けている人がいたから、やめない事にして、そこから研究を重ねるようにしたら勝ちだしたそうです。
(これは2chの投資家として有名な「びびり」さんという方とのこと。)
「びびり」氏から教わったこととは?
「びびり」氏から教わったこととは、長らく謎だったそうですが、後年に明かされ、以下の内容だそうです。
「強ければ強いほど良いってこと」(2007年8月27日)
「なんどもびびりおんブログに書いてあるじゃん。日経JASDAQ平均見ながら新興の強いのショットガン買いって
速攻使えなくなったけどファンだ重視で売買して負けてた俺を値動き重視売買に変更させたきっかけだね」(2008年11月3日)「びびりの売買方法は当時はガチで2個だけだった ストップ高の銘柄をストップ高で買う方法と新興が爆上げしてるときに新興銘柄を幅広く買っていく方法」(2008年12月8日)
※ショットガン買いとは、細かく分散して「買い」を入れること
※新興が爆上げというのはJSQ平均が大きく上昇していること
新興銘柄に注目して、上がる要素の高いものに分散投資して、トータルでの勝率を上げる、という内容のようですね。
ちなみに、今の相場では通用しないとのことなので、「今の値動きを重視する」という考え方を盗んでいきたいですね。
まとめ
最後に、具体的なcis氏のトレード手法に関わる重要な部分が以下になります。
最終的に
「俺は株は売ってる人と買ってる人がいてそいつらの意思が すべてだと思ってるから」(2007年1月20日)
というように市場参加者の意思を読み取ってトレードします。具体的な方法としては
「あらかじめ登録してる600銘柄から」(2007年11月15日)見ます。マーケットスピードのザラバ情報2を利用しており、登録銘柄は
「前場に4回ぐらい後場は3回ぐらい巡回する」(2007年4月14日)
「巡回していけそうな銘柄12銘柄だけ特に監視してる」(同)
と言っています。重点監視銘柄に昇格するのは
「値動きと出来高がいつもと違ってたら」(2007年4月14日)
となります。流動性とは
「主に売買代金と%毎の板の厚さ、売買の活況さ」(2006年9月30日)
「流動性って完全に説明するのは難しいけど 売買代金、値動きの良さ、歩み値の多さ、板の厚さ これを総合してかな」(2006年10月7日)値動きの観察の方法は
「呼んで字のごとく値動きのみ 株価の動きを追っていく」(2007年7月22日)
「分足チャート見てません」(2004年9月23日)
「板と歩み値見てるのが一番良い 分足とかは鈍行指標」(2006年4月22日)
やはり闇雲トレードでは駄目で、勝ちトレーダーになるには研究に研究を重ねるほかはありませんね。
ちなみに、cis氏はツイッターもやっているので、興味がある人はそちらもチェックしてみると良いでしょう。
凄まじい取引履歴が見れますよ〜
参考≫cis氏のツイッター