オーガー(Augur)とは、通貨単位REPの仮想通貨。
イーサリアムの「スマートコントラクトプロジェクト」の1つで、公平な未来予想市場を目指すプロジェクトになります。
この記事ではオーガーのコインとしての特徴(発行枚数)、現在のチャート相場や時価総額、今後の将来性やニュースについてまとめていきます。
仮想通貨オーガー(Augur/REP)とは?
Augur(オーガー)とは、そもそもイーサリアムを利用して仲介者の存在しない公平な未来予想市場を目指すプロジェクトのことになります。
イーサリアムの「スマートコントラクトプロジェクト」の1つなのです。
そして、そのプラットフォームの中で使用されるのが「REP」という仮想通貨になります。
これがいわゆる仮想通貨取引所などで取引されている通貨になるわけです。
ちなみに「REP」は、英語の「Reputation」からきていて、「評判」や「世評」という意味があります。
そしてAugur(オーガー)とは、「占い師」という意味です。
もともと古代ローマの公職の一つだった「アウグル(Augur)」からきている言葉になります。
オーガー(Auger)の基本情報
オーガー(Augur)は2016年10月にローンチされ、発行枚数上限が1100万枚で、ビットコインなどのようなマイニングの仕組みはありません。
通貨名:Augur(オーガー)
通貨単位:REP
公開日:2016年10月
発行上限枚数:1100万REP
オーガー(REP)の時価総額
オーガー(Augur/REP)の特徴
オーガーが目指す公平な未来予想市場には3つの特徴があります。
- 誰でも自由に予想の対象となるイベントを提案することができるということ
- 誰でもその予想に参加することができるということ
- さらに「リポーター」と呼ばれる人達によってイベントの結果が決定されるということ
の3つです。
その特徴を1つずつ見ていきましょう。
誰もがイベントを提案できる
オーガーの未来予想市場には、誰でも予想対象を提案できます。
明日の天気は気象予報士などの専門家が予想を立て天気予報として発信していますが、オーガーで明日の天気を予想するイベントとして提案すると、よりたくさんの予想を得ることができます。
「群衆の知恵」と呼ばれる理論で、大勢の意見を集計して得られたデータの方がより正しいとされています。
つまり、オーガーの方がより精度の高い予想を得ることができるのです。
誰もが予想に参加することができる
提案されたイベントには、専門家でなくても誰もが予想することができます。
「群衆の知恵」の理論を利用しているため、一人の優秀な専門家よりも大勢の意見によってより正確な予想となるからです。
予想が正しければ、その予想を立てた人にはビットコインやイーサーで報酬が支払われます。
「リポーター」が事実認定をする
予想に対してその結果がどうであったかという事実認定も、オーガーではみんなで行います。
事実認定を行う人達は「リポーター」と呼ばれ、彼らの意見によって事実が認定されます。
正しい報告、つまり多数派の意見を報告したリポーターには、「REP」が報酬として支払われます。
オーガーのプラットフォームには、イーサリアムが利用されています。
イーサリアムの「スマートコントラクト(賢い契約)」という機能を利用し、未来予想に対する掛け金を集めたり、配当金を配たりなどを自動で行うことができます。
つまり、胴元のいないギャンブルができるので、透明性の高い未来予想市場を誰もが利用できるのがオーガーなのです。
オーガーの評判や注目ポイント
オーガーが目指す、非中央集権の未来予想市場がなぜ注目されているのでしょうか?
現在の未来予想市場、いわゆるギャンブルには必ず胴元が存在していて、彼らが儲かる仕組みになっています。
彼らは、オッズの算出、掛け金の預かり、事実の認定、配当金の分配などを行うため、彼らによって結果を作為的に変えられるなどといったことも考えられます。
これら胴元が行う役割をブロックチェーンが担うことで、低コストで自動で行うことができ、誰かが不正を行えばみんなで確認し指摘することができ、また結果を改ざんすることができないのです。
ビットコインが世界の金融業界を変えると言われていますが、このシステムを応用して、オーガーは保険業界を変えると言われています。
期間内に病気になるという予想を立てて保険会社に保険料と言う名の掛け金を納め、期間内に病気にかかると医師の判断に基づき保険会社が事実認定を行い、保険会社は利用者に保険金を支払います。
この保険会社のビジネスモデルは、オーガーの仕組みに似ています。
保険会社という胴元をオーガーが担えば、コストを大幅に削減することが可能となり、さらに不正も行えないので安全性も高いため、保険業界に革命を起こすと言われているのです。
オーガー(Augur)のチャート相場とコインの値動き
オーガー(Augur)のチャートはどのような値動きを見せているのか?
2018年2月現在までのチャートを見てみましょう。
引用:アルトコインチャート
直近の値上がり、値下がりの理由について
オーガーは2016年10月にローンチされた後、2017年年初には400円ほどでしたが、3月には500円ほどに上昇し、一時は2500円ほどにもなりました。
2017年12月に入ると、価格が急上昇しました。
12月3日に、CBOD(シカゴオプション取引所)の会長がイーサリアムとビットコインキャッシュの先物取引を示唆したことがきっかけと思われます。
オーガーはイーサリアムのスマートコントラクトを利用している点、オーガーのアドバイザーの一人がイーサリアムの創業者の一人であるという点から、イーサリアムの価格と連動していることが多いのです。
また、日本国内で取引所のテレビCMが流れるなどして仮想通貨自体の知名度が上がり、新たに市場に参入する一般投資家が急増したことも理由として考えられます。
国内の取引所で取り扱われている銘柄は、すでに価格が高くなっている通貨が多い中、オーガーは比較的安価なため購入されやすいのでしょう。
さらに、一気に一般投資家が参入し、彼らが知名度の高いリップル(XRP)を購入しようとしたところ、間違ってオーガー(REP)を購入してしまっているということがネットでは噂されています。
12月はオーガーだけでなく多くの通貨が高騰しましたが、2018年1月半ばになると一気に市場は冷え込みました。
そんな中、オーガーは好調を維持しています。
要因は、市場予測のメイン取引ページの完成作業が近づいていて、実用化への期待が高まっていることが考えられます。
さらに、海外では新ホワイトペーパーがもうすぐ発表されると噂されています。
ただし、公式メディアによると、ホワイトペーパーにこれ以上コンテンツは追加されないとされているので、この情報は不確定なものです。
オーガー(REP)の今後の将来性やニュース
オーガーは保険業界にイノベーションをもたらし、近い将来、社会インフラを担う可能性が高いと考えられます。
現状の保険には掛け金に人件費などの管理費が含まれていますが、オーガーを利用すれば保険会社という胴元がいないため、被保険者はより安い掛け金で同等の保険金をもらうことが可能となります。
これは利用者にとってメリットが大きく、またオーガー自体の発行上限枚数が少ないので、価格は高騰しやすいと言えます。
オーガーの発行上限枚数が1100万枚で、ビットコインは2100万枚なので、ビットコインを超える可能性もあるのです。
最大の懸念材料は、未来予想市場と言えば聞こえがいいですが、言い換えればオーガーはギャンブルの仕組みであるということです。
日本では現在賭博は禁止されていて、賭博を行うためには特別な許可が必要です。
オーガーには誰もが予想するイベントを提案し、誰もが予想に参加できることから、法律に抵触する可能性があり、今後日本で利用が認められるかは分かりません。日本を含め賭博を禁止している多くの国で利用できないとなれば、価格は下落するでしょう。
また、オーガーはイーサリアムのスマートコントラクトを利用していることから、イーサリアムの動向にも影響を受けます。
イーサリアムに何か大きな欠陥が見つかったり、トラブルが発生したりすると、オーガーが実用化されないことも考えられます。
オーガー(REP)の買い方は?取引所での購入方法
仮想通貨オーガー(REP)の買い方についてですが、現在、国内の仮想通貨取引所では取り扱いがありません。
コインチェックでは取り扱いがありますが、NEM流出事件があったこともあり、安全性が確認できるまでは見合わせ中です。
海外の取引所だと、
- poloniex
- kraken
- bittrex
- liqui
などで取引できます。
今後、取り扱いのある取引所が出てきたら更新いたします。
オーガー(REP)まとめ
オーガー(REP)はギャンブル的な要素を持つ非常に面白い暗号通貨です。
他の通貨とは、その特徴が一線を画していると言えますね。
今回は仮想通貨オーガー(REP)に関する特徴やチャート、今後の将来性などについて紹介しました。