FX・株式投資・仮想通貨などチャートを使ったトレードを行うにあたり、頻出するパターンを覚えることは重要な要素の1つになります。
今回はトレンドが反転しそうな時と継続しそうな時に現れるチャートパターンを実際の相場で現れた形とともに一覧でご紹介します。
チャートパターンとは?
FX・株・仮想通貨などトレードを行うにあたり、チャートを眺めていると、いくつか同じような形状のローソク足のつらなりをみかけることがあります。
それがいわゆる「チャートパターン」と呼ばれるものになります。
代表的なチャートパターンの形状としては以下のものが挙げられます。
引用元:https://www.fxtrade.co.jp/page-226762
チャートパターンを覚えることで投資家心理の予想が可能
トレードを行う上で、なぜチャートパターンを覚えることが重要なのか?
その理由は、多くのトレーダーがチャートパターンを覚えて、もしくは意識してトレードを行っていることにあります。
具体的に、特定のチャートパターンが現れた時に、
「ダブルトップの形になりそうなチャートを形成したから、ここからは売られる方向に動きそうだな・・・」
といった具合で大多数の人が考えるわけです。
そうすると、そのことを踏まえたトレードを行う人が増えるため、結果的にその方向に値が動きやすいということになります。
つまり、チャートパターンは、みんなから意識されやすい形であるというわけで、それを覚えておいて意識しながらトレードをすることで、より精度を高めることができるのです!
チャートパターンは反転型と継続型の2種類
チャートパターンはトレンド反転型と継続型の2種類に分けられます。
- トレンドが反転しそうな時に現れる「反転型」
- 底値圏で現れたら、下降トレンドから上昇トレンドに反転
- 高値圏で現れたら、上昇トレンドから下降トレンドに反転
- トレンドが今後も継続しそうな時に現れる「保ち合い型(継続型)」
- トレンドがここからも継続しそうで、小休止的に続く形。
- テクニカル指標の「ボリンジャーバンド」を表示させていた場合、その幅がギュッと狭まるイメージ
引用元:https://www.gaitameonline.com/academy_chart10.jsp
トレンドが反転しそうな時に現れるチャートパターン一覧
具体的に実際のチャートでチャートパターンをみていきたいとおもいます。
まずはトレンドが反転しそうな時に現れるチャートパターンです。
ダブルトップ
反転パターンとして、もっとも有名なのは「ダブルトップ」「ダブルボトム」です。
ダブルトップは上昇トレンドから下降トレンドに切り替わる際のサインとして見られます。
「M」の字のように二つの山をつくる形が現れた時に、下のネックラインをブレイクすると、下降トレンドに切り替わり、一気に売られます。
以下、実際のチャートをみてください。
まず上昇トレンドのさなか、高値がほとんど同値でおさえつけられて二つの山を形成していることが分かりますね。
この時点で「綺麗なダブルトップの形を形成しているな」と認識する必要があるわけです。
そのことを踏まえて、下値のネックラインに近づいてきたら、そこをブレイクする可能性が高いことを予想してトレードするのです。
つまり、ここで「ネックラインに押さえつけられて上昇に転じると予想して逆張りだ!」みたいな感じでエントリーするのはかなり危険な行為だということです。
エントリーするにしても、ネックラインのすぐ下に損切ラインを引いておく必要があります。
ここを抜けたら一気に「売り」の方向に相場が動く可能性があるからです。
実際に相場では、ネックラインを下に突き破って、急激な下落を見せていますよね。
なので、エントリー手法としては、ブレイクしたところで売りで入るのもアリです。
売りの場合は、下落が早いですしね。
ただ騙しがある場合も多々あるため、強く戻される場合はすぐに損切りする必要があります。
またこのケースに限って言えば、1時間・4時間足など上位足では上昇相場なので、売りで入るにしても利確・損切は早めにすることを徹底して意識する必要があります。
なお、ラインを割ったかどうかの判断は、ローソク足の終値がラインを割ったかどうかで判断します。
この場合は一気に割ってしまっているので、すぐにエントリーはしない方が無難ですね。
ラインに戻ってきたところを見計らって戻り売りをするのがベストです。(「売り」で入ることを考えるなら)
こちらは1時間足ベースのダブルトップです。
綺麗なダブルトップの形ができており、ネックラインを割った時には驚くべきスピードで下落していきました。
こういう形が見られるときはポジションを持っている場合、損切は浅めに設定しておくか、そもそもトレードは見合わせるようにした方が無難です。
またこのケースでいうと、最高値をつけた「111.080」を抑えつけたレジスタンスラインが日足ベースで見て、トレンド転換となった強いレジスタンスラインでした。
案の定、長いひげをつけた陰線で跳ね返されていますよね。
こういう時は跳ね返される前提で見た方が無難ですね。
ダブルボトム
一方で、ダブルボトムはダブルトップの逆バージョンです。
底値圏でWの字のように下値で2つの谷を作ったら、トレーダーはダブルボトムの形を意識し始めます。
ネックラインを上に突き破ることを意識した上でトレード戦略を立てておく必要があります。
トリプルトップ・トリプルボトム・三尊・逆三尊
なお、「ダブル」にこだわらず、3つの山を形成する
- トリプルトップ
- トリプルボトム
- ヘッドアンドショルダーズトップ(三尊)
- ヘッドアンドショルダーズトップ(逆三尊)
といった形もあります。
またダブルトップ、ダブルボトムで高値や底値が一見そこまで揃っていない場合もあります。
逆に綺麗な形で出ることは稀ですので、綺麗な形で出たら、それだけ多くのトレーダーから意識されやすいと考える必要があります。
スパイク
スパイクは瞬間的に突出した高値・安値をつけることになります。
高値の場合はスパイクハイ、底値の場合はスパイクローになります。
引用元:http://zai.diamond.jp/articles/-/220630
アルファベットのVの字型に突き抜けて、出来高急増化に伴い、長いひげを付けた場合、トレンド転換する可能性が考えられます。
ローソク足の実体が狭く、長いひげをつけているというのがポイント。
目安としてはローソク足の3分の2以上がヒゲだった場合、転換する可能性が非常に高いとみていいです。
実際の相場でスパイクハイが見られたので紹介しますね。
1時間・4時間足ベースでは上昇トレンドで、直近の高値を更新したため、ここからもう一段上にブレイクしていったもおかしくないところでしたが、高値をつけた足が長いひげをつけた陽線になっています。
つまり、スパイクハイがみられ、その後、トレンドが転換し、下落に転じていることが分かりますね。
リバーサル
リバーサルハイは、上昇トレンド中に高値を更新したものの、1個前のローソク足の終値もしくは安値より低く大引けしてつけた状態のことです。
陰線で前のローソク足をすっぽりと覆い隠してしまうような状態ですね。
引用元:http://zai.diamond.jp/articles/-/220630
反対に「リバーサルロー」は、下降トレンド中に安値を更新したものの、直前のローソク足の終値や高値より高く大引けした状態のことです。
ソーサ―
ソーサ―もトレンド転換する際に、よくあらわれる形です。
お皿の受け皿の形を形成します。
高値圏で発生して、下降トレンドに転じるソーサ―トップと、その逆のソーサーボトムがあります。
引用元:https://www.fxtechnical.net/imgs03/saucer.png
お皿の形を形成した後に、水平のレンジ(ハンドルやプラットフォームと呼ばれる)を形成した場合は「フライパン」とも呼ばれます。
レンジ相場の抵抗線を突き破ったところが、大きくトレンドが変わる場所になるので、売買のタイミングとなります。
逆に単なるソーサーを形成したのみでは、売買のタイミングは掴めないため、そのあとのレンジブレイクを待つのが重要です。
トレンド継続型のチャートパターン一覧
続いて、トレンドが継続する際に小休止的に現れるチャートパターンです。
直前までが大きく値を動いたでしょうから、再び同じ方向に動くための「息継ぎ」のようなものです。
これらのパターンが現れたら、その後はトレンドが継続するだろうと予測をたてることができ、ラインをブレイクしたところで飛び乗るのがエントリー手法となります。
ボックス
比較的ポピュラーなのがボックス型です。
上下にレジスタンスライン・サポートラインが引け、それが長方形の形になります。
ラインを抜けたらその方向に大きく動いていきますので、流れについていくトレードがベストです。
フラッグ
フラッグも比較的よく形成されるチャートパターンの1つです。
フラッグでは、トレンドラインのほかにトレンドラインと平行に高値(安値)同士を引いたチャネルラインを引いた形で表せます。
- 左が上昇フラッグ・右が下降フラッグ
旗のような形に見えることからフラッグとよばれています。
上昇相場では、じりじりと下げるような形でフラッグが形成され、この形が見えたら、ラインをブレイクしたところでトレンドについていく形で買いでエントリーします。
上昇フラッグは最低高値2点・安値1点でラインが引け、下降フラッグでは最低安値2点・1点でラインが引けます。
実際の相場での上昇フラッグがこちら。
上昇相場におけるフラッグですが、上にブレイクしていることが確認できますね。
下降相場におけるフラッグは上昇相場のフラッグと逆の形で覚えましょう。
ペナント
フラッグと似た形として、ペナントとウェッジというチャートパターンもあります。
ペナントはレジサポラインを引いた時に三角形のような形が描けます。
上昇ペナントでは高値が切り下がり、安値が切りあがることで三角形の形になります。
逆に値が広がっていく逆ペナントもあります。
どちらにしても三角形のラインをどちらかにブレイクした時に大きく値が動きます。
ウェッジ
ウェッジもペナントと同様に三角形の形を描けますが、上値・下値がともに切りあがっているパターンになります。角度がよりゆるやかなイメージです。
下降ウェッジはその逆で高値と安値がともに切り下がります。
ペナントとブレイクできない期間が長くなれば長くなるほど、ブレイク後は大きく動きやすいとされています。
ペナント・ウェッジは見極めが難しく、騙しも多いため、この形状が見られたときはトレードを休むのも一つの手です。
三角持ち合い(トライアングル)
三角持ち合いはトライアングルとも呼ばれます。
ペナント・ウェッジと似ていますが、上昇型では高値が水平線が引けるのに対して、安値が切りあがります。
下降型では、安値が水平線で引けるのに対して、高値が切り下がります。
トレンドに対して逆方向へのエネルギーが弱まっていると確認でき、その後、トレンド方向に大きく動いていくことが予想できます。
まとめ
FX・株・仮想通貨などの相場において、よく見られるチャートパターンをご紹介しました!
チャートパターンを完全に鵜呑みにしてトレードするのは良くありませんが、頭に入れておいたうえでトレードをするのは大切です。
他のトレーダーがどういう目線で相場を見ているのか、など集団心理を予想するうえでの大きな参考材料になりますので、ぜひこれらのチャートの形を意識しながらトレードに取り組んでみてくださいね。
なお、裁量トレードは難しい、チャートを見てる時間がとれないという方はロボアドバイザーや全自動売買で取り組んでみるのも手です。
僕も裁量と並行して自動売買もしていますが、今のところ利回りがいいのはロボアドバイザーならウェルスナビ、FXの自動売買ならFXブロードネットのトラッキングトレードです。
トラッキングトレード運用開始して2ヶ月弱経ちました。
30万の資金で開始して4万強のプラスになってます。
僕は複数のサービスを同時に運用してますが今のところ安定性、収益率が一番という結果に👏
後ほどブログにもまとめます! pic.twitter.com/wfwJV8c8Iw
— おおとり【専業トレーダー】 (@toushixx) 2019年9月3日
他にも運用していて、結果はツイッターやブログ上で発信しています。
リスクヘッジにもなりますし、キャッシュバックキャンペーンなどもありますので、やってみる価値はあると思います。
興味がある方は僕の今のところの実績ベースで、
この2つからチェックしてみてはいかがででしょうか。