50万円を元手にFXで5億円に資産を増やしたというトレード手法を知ってますか?
2chで話題になった投資手法なんですが、徹底した資産管理とナンピンで着実に資産を増やし、6年で5億円オーバーを達成したという手法です。
ここではその具体的な投資手法を紹介していきます。
投資初心者が鵜呑みにして真似るのはNGですが、学べるところはありますので参考にしてみてください。
FXで50万を5億円に増やしたトレード手法とは?
元手50万円から5億円にFXで増やしたトレーダーは、2017年10月で投資歴6年になるFXトレーダーの方で、当時で約5.5億円の利益があると証言されたトレーダーの方でした。
ドカッと一気に増やしたというわけではなく、1年ごとに170%ずつ増やしていったというような形でコツコツと着実に資産を増やしていったそうです。
そんなトレード成功の最大の秘訣となったのは、徹底した資産管理です。
「資金管理さえしてればまー負けるって事はほぼない」
「一回で大勝ちしようとしなければみんな億はいける」
という言葉を残されていて、とにかく資金管理が重要だと話しています。
そんな彼はトレードの考え方の基礎となっている法則をあげてくれていました。
FXで5億円を達成した投資手法の根幹となる法則
6年で5億円を達成したトレード手法の考え方の基礎になっているのは
- マルチンゲールの法則
- プロスペクト理論
- ダウ理論
この3つだそうで、上から大きく影響を受けているものとしてあげられています。
トレードの世界では有名な法則ばかりとなりますが、1つずつ詳しく解説します。
マルチンゲールの法則
マルチンゲールの法則とは、数学の世界の確率過程の性質の一つのことです。
分かりやすく、バイナリーオプションみたいに値段が「上昇する」か「下落する」かを予想して投資するゲームがあるとします。
予想が当たれば、投資額が受け取れ、外れれば投資額を没収されます。
まず1回目は1000円を掛けて予想します。
予想が当たれば、1000円をもらって、+1000円の状態でゲームを終了します。
一方で、予想が外れたら、投資した1000円が没収されて1000円損します。
予想が外れた場合は、2回目のゲームに参加し、今度は投資額を2倍の2000円にします。
結果、予想が当たったら、2000円をもらってゲーム終了。
1回目で1000円損をしていて、2回目で2000円もらえるので結果、+1000円のリターンで終了という事になります。
一方で、予想が外れたら、2000円持っていかれて計3000円の損ということに。
2回目の予想も外れたら、3回目のゲームに参加し、投資額をさらに倍の4000円にする、という具合で延々と繰り返していくというのが、マルチンゲールの法則です。
いつか予想をあてることができれば、リターンが返ってくる絶対に負けない投資方法になるというわけです。
プロスペクト理論
プロスペクト理論は心理学の用語の1つで、人間は利益よりも損失を回避したいという思いが強いというものになります。
つまり、投資家の話で言えば、収益が出ている場合は損失回避的な利益確定に走りやすく、
一方、損失が出ている場合は中々損切が出来なかったり、それを取り戻そうとして、より大きなリスクを取るような投資判断を行いやすいというというのが、このプロスペクト理論です。
人間にはこういう心理状況があるということを意識して、トレードに向き合っていく必要があるということですね。
ダウ理論
ダウ理論は、19世紀後半に活躍した金融ジャーナリストのチャールズ・ダウ(1851年~1902年)氏が提唱したチャート分析理論です。
ダウ理論は、以下の6つの基本法則から構成されています。
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドには3種類ある
- 主要トレンドは3段階からなる
- 平均は相互に確認されなければならない
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する
実際の相場はこの法則に基づいて動いているとされるため、この理論を踏まえたトレードをすると利益をあげることにつながるというのが、このダウ理論です。
FXで5億円に増やした具体的な通貨ペアやトレードスタイルは?
このFXで50万円を5億円に増やした手法というのは、掲示板である2chで話題になった手法という事で、事細かにトレード手法が明かされているわけではありませんが、どういうスタイルでトレードをされていたのかというのことについては公開していたので、それらをまとめます。
トレード頻度
まず短期トレードなのか、長期トレードなのかというトレードスタイルについてですが、
相場によってデイトレードをするときもあるけど、基本的には2週間程度ホールドするスイングトレードが多いようです。
トレードする通貨ペア
トレードする通貨ペアは基本的に
- ドル円
- ユーロドル
- 南アフリカランド/円
ボラティリティ(変動幅)が高い通貨は極力触らないと話しています。
トレンドを読み、方向感が分かる方へナンピン
そして、この手法の最大の肝といえるのが、
トレンドを読み、今後の値動きの方向感が分かる方へナンピンホールドでトレードをしていく
ということです。
ナンピンというのは、例えば、買った後、さらに価格が下がったら、「買い増し」していくというようなトレード手法で、ポジションの平均単価を下げる効果があります。
つまり、これこそが、先程紹介したマルチンゲールの法則にあたるわけです。
徹底した資金管理をしたもとで、取引量を設定し、ナンピンしていけば、いつかは予想通りの動きをしてリターンが得られるという事です。
では具体的に、どれぐらいの取引量で取引をしているかということですが、1回目のポジションを持つ時は、その時購入できる最大枚数の1/10~1/20でポジります。
そこから予想通りの動きをしていかなかったら、ナンピンをしていくということですね。
なお、資金管理を徹底しているため、ほとんど損切はしないそうですが、損切り値はおおよそ残高の5%を損失が超えたら切ってるとのこと。
億越えトレードを達成したナンピン投資法の注意点
ここまでのトレード法をみると、初心者でも簡単にできで真似したくなるような投資手法ですよね。
ただし、このトレード法は気をつけなければならない点があります。
まず資産を持っている人が圧倒的に有利なトレード方法だという事です。
ナンピンをしていくわけなので、どんどん使用している資産は膨れ上がっていきます。
マルチンゲールの法則の理論通りに、いつか跳ね返って、最終的なリターンが得られればいいですが、実際の相場はそうならないことが多々あります。
そうなった時に、証拠金維持率がロスカットラインを下回って、強制ロスカットされてしまった日には、大損どころじゃない騒ぎで損失を抱えてしまいます。
なので、資産を十分にもっていない初心者が安易な気持ちで真似をするのは少し危険だといえます。
またこの手法は、適切に相場を読むことができた前提で成り立つ手法となってます。
実際、この手法の提唱主は、「ボラティリティが高い通貨ペアはやらない」と言っていたことから、ナンピン作戦が高確率で成功する通貨ペア・相場状況に絞ってトレードをされていたことが伺えます。
また経済を支えてる根幹の商品である「金」と「原油」のチャートも確認して、相場のアップダウンを読んでいたということも明かしていて、トレードする方向とタイミングを適切に読んだ上でトレードをされていました。
なので、この点からもトレード初心者の方は、まずは相場を読む力というところをつける必要があるといえますね。
失敗した時のリスクが伴う手法なので、デモトレードで検証してみてから実践するのがベストかもしれません。
ただ資産管理をしっかりして、一気にではなくコツコツと複利的に資産を増やしていくということを意識してトレードを行えば、トレードの勝率は高められるということは勉強になる点だと思うので、ぜひ参考にしてみてください。